「杖道」というのを皆さん聞いたことがあるでしょうか?
柔道、剣道、空手道はよく見聞きし、多くの人々がご承知のことと思いますが、合気道、居合道、薙刀道についてはその内容まで知っている人は殆どなく、さらに杖道に至っては携わっている人々のみで、武道に縁のない人々にはまったく知られていないのが実状ではないかと思われます。
そこで杖道とは何かについてご紹介いたします。
杖道は形武道です。形武道は一般に攻撃と防御を合理的に組み合わせた形を反復して稽古する武道のことであり、合気道、居合道もこの形武道の典型といえるでしょう。
杖道の形は総て杖と太刀の組み合わせで出来ているため、長さ四尺二寸一分(約128cm)、丸木の直径八分(約2.4cm)の樫の木の直杖を用いる他、木刀の太刀と小刀を用います。
杖道の稽古は、伝書に「突けば槍、払えば薙刀、持たば大刀、杖はかくにも外れざりけり」とある様に、永年伝えられて来た突き、払い、打ちの組み合わされた形を反復して行うものです。そして身体の鍛練は勿論のこと姿勢を正し反射能力を養い、仁徳、義徳、礼徳、智徳、信徳、勇徳の六徳を修業し、人間形成に役立てる他、護身の技を身につけることを目的としています。
杖道には種々の流派がありますが、今ここで紹介致します流派は神道夢想流です。